3.17 Mon / 2025

Vol.1
鋳造製法について

Vol.1<br>鋳造製法について

私たちが指輪づくりをする上で、主に採用している製法は「鋳造(ロストワックス製法)」です。鋳造とは、原型を元に鋳型を作り、その型に金属を流し込むことによって型どおりの製品を複数回にわたって作製することが出来る、いわば効率的に同じ形のものを生み出すことの出来る製法といえます。

実際に国内外のジュエリーやブライダルリングブランドが多く採用している製法で、私たちも馴染み深く、これに日々鍛錬を繰り返すばかりです。

鋳造の工程は、鋳型となるゴム型(ロウ型)をつくり、そこにワックスを注入します。そこで出来た原型と同じ形のワックス製の指輪をツリー上に立て、石膏で閉じ込めます。

その石膏を電気炉に入れ焼成することで、石膏は固くなり、同時に中に閉じ込められたワックスが溶け、排出されます。こうして石膏の中にツリー上の空洞が出来、その空洞に溶けた金属を流しこむことでワックス製のツリーや指輪が金属へと変わります。

こうした工程を経て、ひとつの指輪が完成するのですが、それは鋳造という一部分だけの話。実際の現場では、ひとつの指輪が完成するまでに、デザインする人、デザインを元に原型を作る人、鋳造する人、鋳造された製品を加工する人、製品をお客様に届ける人、といった大きな流れがあり、さらにその中に、鋳造された指輪の形を整える人、ダイヤモンド等の石を留める人、磨く人といった人たちの存在があります。ひとつの指輪が幸せなふたりの手に渡るまでにこうした多くの人たちの手に収まり、バトンをつないでゆく。私たちはその一部となり、受け取ったバトンをいかに次の人の手を煩わせることのないようにするか、その為に日々研究を重ねているといえます。

私たちが行う鋳造の細分化した工程については少しずつ更新していきたいと思います。